オファー ザ・デッカ・サウンド50CD ショルティ他

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商品情報

商品説明【セットの概要】
ボックスに収められた50枚のCDは、デッカの録音史を代表する有名な演奏を中心に選ばれたもので、基本的にそれぞれのオリジナルなジャケット画像をアートワークとして使用しています。
 また、LP時代は収録時間が短かったことに配慮して、ここではオリジナル・アルバムの曲目を基本としながらも、関連性の高い音源を追加して収録しているものが多くなっているのもポイント。たとえば、メータのヴァレーズ・アルバムにはアイヴズの交響曲第2番が追加されているといった具合です。ただ、ドホナー二のシェーンベルク『期待』では、オリジナル・カップリングの「6つの歌曲」がカットされて、代わりにベルクの『ルル』組曲とヴェーベルンの『夏風の中で』が収録されるなど、必ずしもオリジナルに厳密にこだわるのではなく、「デッカの歴史を代表する録音とその周辺」といった方針がとられているようで、要するにデッカの誇る名録音をなるべく多く紹介したいという意図のもとに編成がおこなわれているようです。

【豪華ブックレット】
激安盤ながらも記念ボックスということで、ブックレットは200ページに及ぶものとなっており、曲目・録音データのほか、豊富な写真と共に、デッカ録音の歴史や、アーティストについての文章が英語で掲載されています。

【デッカ】
潜水艦ソナーの開発に携わり、そこで獲得した音響技術を応用して完成された「ffrr」という名の優れた録音技術によって、早くからクラシック・ファンの心を掴んだデッカは、モノラル時代からサウンド・クオリティが高く、全周波数帯域録音(Full Frequency Range Recordings)を意味する「ffrr」という名前を冠するあたりにもその自信のほどが表れていました。
 そのデッカがクラシックの商業録音でステレオ方式を採用したのは1954年のことですが、今回のセットでは、よりステレオらしいサウンドに安定した1956年の録音を起点とすることで、「55周年を祝う50枚組セット」と表現しているようです。
 収録音源の中で最も新しいものは2009年ですが、この年はフィリップスの商標利用が終わりを迎えて音源がデッカに吸収された年でもあり、その意味ではデッカ・レーベルが単独で「デッカ・サウンド」を標榜できたのは、2009年までということになるのかもしれません。
 ということで、今回の「ザ・デッカ・サウンド」と名付けられたボックスの年代選択が、1956年から2009年となっているのは妥当な配慮であるものと思われます。(HMV)

【優秀な録音技術に支えられた名盤群】
メジャー・レーベルだけに収録された音楽の範囲はたいへん幅広く、古楽から20世紀作品までさまざまなスタイルのサウンドを、デッカならではの優れた音質で楽しむことができます。

交響曲
入念なセッションによる鮮烈な音で一時代を築き上げたのがデッカによるオーケストラ録音。交響曲でもその効果はてきめんで、特にロマン派以降の作品との相性は抜群でした。
 ウィーン・フィルの楽器の音をゾフィエンザールならではの克明な質感で捉えた「ベームのブルックナー:ロマンティック(DISC8)」。
 コンセルトヘボウの極上のアンサンブルが作品の色彩感を完璧に描き出す「シャイーのメシアン:トゥーランガリラ交響曲(DISC11)」。
 シカゴ交響楽団がゾフィエンザールでセッションを組んだ圧倒的な名盤「ショルティの千人の交響曲(DISC45)」。
 シンフォニックにシリアスに仕上げた「ハイティンクのショスタコ第5番&第9番(DISC19)」。
 爽やかな名演として昔から人気の高い「ペーター・マークのスコットランド(DISC29)」。
 イキの良さとテンションの高さが快適な「ケルテスとウィーン・フィルの新世界(DISC24)」。

管弦楽曲
かつてのデッカの顔ともいえる華麗な管弦楽曲の名盤群。ソロもトゥッティも鮮やかでメリハリの効いたサウンドの伝統は、今聴いても気持ちの良いものばかりです。
 ラヴェル版に飽き足らず、自身でロシア的な傑作ヴァージョンをつくりあげた「アシュケナージの展覧会の絵(DISC4)」。
 エドガー・ヴァレーズの斬新な音響の魅力を一気に広めた「メータのアルカナ&アンテグラル&イオニザシオン(DISC34)」。
 サンフランシスコ響の高度な演奏技術を生かし切った「ブロムシュテットのアルプス交響曲&ドン・ファン(DISC7)」。
 ボスコフスキー最後のニューイヤーとなったステージを良い音でライヴ録音した「ボスコフスキーのニューイヤー・コンサート1979(DISC9)」。
 ベルガンサの歌声がスパイスとなった「アンセルのメファリャ(DISC1)」。
 色彩豊かで楽しいオーケストラ小品に加え、カンポーリとのチャイコンまで収めた「アルヘンタシャブリエ:スペイン(DISC2)」。
 モントリオール交響楽団の名を高めた傑作「デュトワのラヴェル:マ・メール・ロワ、亡き王女、クープランの墓、高雅で感傷的なワルツ、ボレロ(DISC16)」。
 『惑星』の知名度を世界的にした名演に、ボールトのパーフェクト・フールとエグドン・ヒースも追加した「カラヤンのホルスト:惑星(DISC22)」。
 クリーヴランド管弦楽団のヴィルトゥオジティを駆使して隙無く構築されたレスピーギの名演に加え、けっこうやりたい放題のリムスキー=コルサコフの金鶏が収められた「マゼールのレスピーギ:ローマの祭&ローマの松(DISC30)」。
 ウィーン・フィルの個性的な色彩を生かした「マッケラスのヤナーチェク:シンフォニエッタ、タラス・ブーリバ、利口な女狐の物語(DISC31)」。
 結成10年ほどだったアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管)が、フレッシュな演奏で本領発揮の弦楽合奏レパートリーを演奏した「マリナーのチャイコフスキー:弦楽セレナード、フィレンツェの思い出(DISC32)」。
 1950年代から60年代初頭にかけて、濃い音でデッカに多くの録音を残したマルティノンの代表作。「マルティノンのイベール:ディヴェルティスマン、サン=サーンス:死の舞踏、ボロディン:交響曲第2番ほか(DISC33)」。
 ロンドン交響楽団と数々の名演を聴かせたモントゥーの代表作でもある「モントゥー/ダフニスとクロエ、エニグマ変奏曲(DISC35)」。
 豪快な芸風で人気を博していた50~60年代ショルティがロンドン響とウィーン・フィルを指揮して威勢の良い演奏を聴かせる「ショルティの序曲集(DISC44)」。
 デトロイト交響楽団の名を有名にしたドラティの傑作。あくまでもバレエ音楽としての明晰なリズムが貫かれながらも、オーケストラ作品としてに細部表現の面白さも追求された「ドラティのストラヴィンスキー:火の鳥、春の祭典(DISC15)」。

協奏曲
鮮かに収録されたソロ楽器と、同じく鮮明なオーケストラの渡り合いを楽しむことのできるデッカ・サウンドによるコンチェルトは、古くから人気を集め、名盤も数多く生まれていました。
 「カーゾンとブリテンのモーツァルト(DISC13)」
 「カッチェンとケルテスのバルトーク、ラヴェル、プロコ(DISC23)」
 「アシュケナージとフィストゥラーリのラフマニノフ(DISC3)」
 「ロジェとデュトワのサン=サーンス(DISC41)」
 「チョン・キョンファとデュトワ、ケンペのメンデルスゾーン&ブルッフ(DISC12)」
 「ヤンセンとパーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェン&ブリテン(DISC21)」
 「フレイレ&シャイーのブラームス(DSIC18)」
 「ジョシュア・ベルとジンマンのバーバー&ウォルトン(DISC6)」

室内楽
個々の楽器の音を鮮明に録音するデッカの方針は、室内楽でも効果的で、どちらも聴き応えある仕上がりです。
 各楽器が力強く主張する「タカーチ四重奏団のベートーヴェン(DISC47)」。
 名高いウィーンのゾフィエンザールで収録された「ウィーン八重奏団のメンデルスゾーン&ベートーヴェン(DISC49)」。

ピアノ曲
くっきり鮮明なデッカ・サウンドはピアノとの相性も抜群。どれもピアニストの個性をはっきりと浮かび上がらせた名録音です。
 リリカルなピアノの音を解像度高く再現する「ルプーのベートーヴェン(DISC28)」。
 ピアノによるバッハの魅力が全開となった「シフ/バッハ:ゴルトベルク変奏曲(DISC43)」。
 エキゾチックな味わい素晴らしい「ラローチャのグラナドス(DISC26)」。

オペラ
「オペラのデッカ」と称えられ、膨大な費用を投入して数々の名盤を制作してきたデッカですが、ここではその魅力を手軽に味わうという意味合いから、抜粋アルバムとアリア集を収めています。
 有名な全曲録音から聴きどころを抜き出した「ショルティのワーグナー:ニーベルングの指輪 抜粋(DISC37)」。
 「メータのプッチーニ:トゥーランドット 抜粋(DISC39)」、「カプアーナのプッチーニ:西部の娘 抜粋(DISC48)」。
 オリジナル100分のうち72分を収録した豪華なガラ・コンサートのライヴ録音「ライヴ・フロム・リンカーン・センター(DISC46)」。
 最初のスリー・テナーズとなった「3大テノール・イン・コンサート1990(DISC38)」。
 そして豪華な伴奏を得た「フレミングとショルティのオペラ・アリア集(DISC17)」。

合唱
合唱王国イギリスのレーベルということもあってか、デッカは声楽曲にも強く、有名なアルバムも多数存在します。
 今回CD1枚に収められた作曲者自作自演の名盤「ブリテンの戦争レクィエム(DISC10)」。
 伝統のクワイアの澄んだ美しさが生かされた「ウィルコックス、ゲストのハイドン:ミサ曲集(DISC25)」。
 大規模なオケと合唱の織りなす一大叙事詩「リットンのウォルトン:ベルシャザールの饗宴(DISC50)」。

独唱
オペラに力を入れていただけに歌手との絆が強いデッカは、ソロの声楽アルバムにも傑作を多く作り出していました。。
 強靱なテクニックで人気を博したメゾゾプラノがしっとり美しく歌い上げた「バルトリのイタリア語古典歌曲集(DISC5)」。
 濃密なオケをバックにソプラノが巧みな心理表現をおこなう「シリヤのシェーンベルク:期待(DISC14)」。
 世紀末的退廃の雰囲気をよく伝える「ウテ・レンパーのベルリン・キャバレー・ソング集(DISC27)」。

古楽
デッカの録音では、往年のあたたかいバッハ演奏の味わいをゆったり楽しめる「ミュンヒンガーのバッハ:マニフィカト、復活祭オラトリオ、カンタータ第140番(DISC36)」が収められていますが、オリジナル楽器による演奏では、デッカ傘下の古楽専門レーベル、オワゾリール音源の3枚が繊細なサウンドを聴かせて美しい仕上がりです。
 バロック後期の哀切な表現がたまらない「クリストフ・ルセのペルゴレージ:スターバト・マーテル(DISC42)」。
 カークビーの美声がドラマを昇華する「ホグウッドのディドーとイーニアス(DISC20)」。
 ヘビメタの人々まで魅了したというルネッサンス音楽のシンプルで素朴な美しさを味わえる「フィリップ・ピケットのスザート:舞曲集(DISC40)」。

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